決算書ってなに?売上・営業利益・純利益3つの違いを3分で理解しよう
「営業利益って何?」「純利益とどう違うの?」——ニュースでよく出てくるこの3つの言葉、ちゃんと説明できますか?図とクイズでスッキリ整理します。
この記事を読めば、3つの利益の意味と、なぜ使い分けるのかが分かります。
決算書って何?
決算書とは、会社が「この1年でどれだけ稼いだか・お金を持っているか」をまとめた通知表のようなものです。上場企業(株式市場に上場している会社)は、法律でこれを公開する義務があります。なので誰でも無料で見られます。
学校の成績表が「テストの点数・出席率・提出物」をまとめるように、決算書は「売上・費用・利益」をまとめています。投資家や銀行は、この通知表を見て「この会社にお金を預けて大丈夫か」を判断します。
3つの利益——上から順番に引いていく仕組み
決算書の利益は、「売上からコストを順番に引いていく」という構造になっています。
売上高(Revenue)── まず全部の収入
商品やサービスを売って受け取ったお金の合計。コストは一切引いていない、一番大きな数字です。「会社の規模感」を表します。
▼ 仕入れ・製造コストを引く
営業利益(Operating Profit)── 本業で稼いだ分
人件費・広告費・家賃なども引いた後の利益。「その会社が本業でどれだけ稼ぐ力があるか」を示す、最も重要な指標の一つです。
▼ 利息・為替・税金などを加減する
純利益(Net Income)── 最終的に手元に残った分
税金も含めて全部引いた後の「最終的な利益」。株主への配当や、次の投資の元手になります。PER(株価指標)の計算にも使います。
・売上高:お客さんから受け取ったお金の合計(1日10万円)
・営業利益:食材代・バイト代・家賃を引いた後(2万円)
・純利益:さらに税金を払った後に手元に残るお金(1.5万円)
3つのうち、「ラーメン屋としての実力」を見るなら営業利益が一番大事!
3つを1行で整理すると?
| 指標 | 一言で言うと | 何を見るときに使う? |
|---|---|---|
| 売上高 | 会社の「規模」。コストを引く前の数字。 | 会社がどれくらい大きいか |
| 営業利益 | 「本業の実力」。財務・税金を除いた純粋な稼ぐ力。 | 同業他社と比べたいとき |
| 純利益 | 「最終的な手取り」。株主に帰属する利益。 | PERの計算・配当の原資 |
「営業利益は多いのに、純利益が少ない」ことがあります。たとえば工場を売ってその損失が出たり、税負担が増えたりすると起こります。逆もあります。
ニュースで「純利益が急増」を見たら、「本業が伸びたのか、一時的な理由か」を確認するクセをつけましょう。
実際の数字で見てみよう(ニトリHD)
家具・インテリアのニトリを例に見てみます。
営業利益率15.4%というのは、100円売るごとに約15.4円が本業の利益になっているということです。スーパーや家電量販店の利益率が2〜4%程度なのと比べると、ニトリがいかに「自分で作って自分で売る」モデルで強いかがわかります。
クイズで確認してみよう
工場を売って特別利益100億円が出ました。これは「どの利益」を増やしますか?
工場売却は「特別利益」として扱われるため、営業利益には影響しません。純利益のところで加算されます。だから「純利益が急増したニュース」を見たら、特別利益がないか確認しましょう!
「本業の稼ぐ力」を同業他社と比べるときに使う指標はどれ?
営業利益率は「100円売るうちどれだけ本業で儲かっているか」を示します。同じ業種の会社と比べると、どちらが本業で強いかが一目でわかります。
📌 この記事のまとめ
- 売上高は「会社の規模」。コストを一切引く前の数字。
- 営業利益は「本業の実力」。同業他社との比較に使う。
- 純利益は「最終的な手取り」。税金・特別損益を全部引いた後。
- 「純利益だけ急増」は本業以外の要因の可能性あり。理由を確認する習慣が大事。
- ニトリのように営業利益率が高い会社は、「強いビジネスモデル」を持っている。