BASIC KNOWLEDGE
PERって何?「この株、高い?安い?」を判断するモノサシ
株のニュースでよく見る「PER20倍」という言葉。これは「高い?」「安い?」どっちでしょう?計算式と使い方を3分で解説します。
株を買うとき、「この価格は高すぎないか?」と気になりますよね。PERは、その判断を助けてくれる基本的な指標です。
難しく聞こえますが、仕組みを知れば中学生でも使えるくらいシンプルです。
01
PERの計算式と意味
📐 計算式
PER(倍)= 株価 ÷ EPS(1株あたり純利益)
PER(倍)= 株価 ÷ EPS(1株あたり純利益)
例)株価 1,000円 ÷ EPS 50円 = PER 20倍
「20倍」って何を意味するの?
「今の利益が同じペースで続いたとすると、20年後に投資したお金が回収できる」という意味です。
PERが低いほど「早く回収できる=割安かも」、高いほど「時間がかかる=将来に大きな期待が込められている」と解釈します。
PERが低い
割安かも
回収が早い
→ 成熟企業に多い
→ 成熟企業に多い
PERが高い
成長期待大
将来の利益増を
先取りしている
先取りしている
どちらが良い?
一概に
言えない
言えない
業種・成長率・
財務内容による
財務内容による
02
「何倍が普通?」業種ごとに違う
PERの「適正水準」は業種によって大きく異なります。大事なのは「同じ業種の他の会社と比べること」です。
| PER水準 | 意味 | よくある業種 |
|---|---|---|
| ~15倍 | 割安〜標準。低成長・安定企業に多い。 | 銀行・電力・素材・インフラ |
| 15〜25倍 | 標準的。市場平均に近い水準。 | メーカー・小売大手 |
| 25〜50倍 | やや高め。成長への期待が込められている。 | IT・消費財・SaaS |
| 50倍〜 | 高成長への強い期待。将来利益を先取り中。 | スタートアップ・テーマ株 |
⚠️ 気をつけて!
「銀行のPER8倍」と「ゲーム会社のPER8倍」は全く別の意味です。銀行は構造上PERが低くなりやすく、ゲーム会社でPER8倍なら本当に割安かもしれません。
「銀行のPER8倍」と「ゲーム会社のPER8倍」は全く別の意味です。銀行は構造上PERが低くなりやすく、ゲーム会社でPER8倍なら本当に割安かもしれません。
PERは必ず「同業他社と比べる」こと。異業種と比べても意味がありません。
03
実際にPERを使う3ステップ
1
気になる会社の業種を調べる
Yahoo!ファイナンスやGoogleファイナンスで会社を検索し、業種を確認します。
2
同業他社のPERを並べて比べる
競合他社が「PER何倍か」を並べて比較します。この会社だけ極端に低い・高い場合は理由を探します。
3
「なぜ差があるのか」を考える
差には必ず理由があります。成長率の違い・ブランド力・財務の健全性など、原因を掘り下げることが大切です。
📌 まとめ
- PER = 株価 ÷ EPS。市場が利益の何年分の値段をつけているかを示す。
- PERが低い=必ずしも「お得」ではない。業種ごとの水準で判断する。
- 高PERは「将来への大きな期待」のサイン。成長が止まれば急落リスクもある。
- PER単独では判断しない。ROE・成長率・財務安全性とセットで見るのが基本。