AIBOU IR 企業の決算・IR資料から、本当の強みを読み解く
お役立ちTips

四半期決算の見方——通期予想に対する進捗率の読み解き方

2026年05月08日 | 3〜5分で読める | お役立ちTips
BASIC KNOWLEDGE

四半期決算の読み方「進捗率○%」は良いの?悪いの?

「1Q進捗率28%」というニュースを見て、「それって良いの?」と思ったことはありませんか?進捗率の意味と正しい判断方法を解説します。

📅 2026.05.15⏱ 読了目安 4分🏷 AIBOU Report
上場企業は3カ月に一度(四半期ごと)、業績を公開する義務があります。

この数字をただ眺めるだけでは「良いのか悪いのか」がわかりません。「進捗率」という考え方を使うと、一気に読みやすくなります。

01

四半期ってどんな区切り?

日本の上場企業の多くは3月が決算期です(3月決算)。この場合、1年を4つに分けて報告します。

第1四半期(1Q)
4〜6月
5月頃に発表
目安:通期の25%
第2四半期(2Q)
〜9月
8月頃に発表
目安:通期の50%
第3四半期(3Q)
〜12月
11月頃に発表
目安:通期の75%
02

「進捗率」の計算と読み方

📐 計算式
進捗率(%)= 累計実績 ÷ 通期予想 × 100

例)1Q営業利益300億円 ÷ 通期予想1,000億円 × 100 = 進捗率 30%

「30%」は良い?悪い?

1Qは全体の1/4なので、理想は25%のペース。30%はペースを上回っているので「順調〜好調」と判断できます。

逆に20%未満なら「遅れているかも」と判断します。

時点 目安の進捗率 判断のポイント
1Q終了時 25% 30%以上 → 好調、20%未満 → 要確認
2Q終了時 50% 55%以上 → 上方修正の可能性、40%未満 → 下方修正リスク
3Q終了時 75% 80%以上 → 通期上振れ期待大
03

「季節性」に注意!業種で全然違う

「25%のペースが普通」は目安にすぎません。業種によって売上が特定の時期に偏る「季節性」があるので、単純比較すると判断を間違えます。

テーマパーク・観光業(例:オリエンタルランド)

夏休み・GWのある1Q〜2Q(4〜9月)に売上が集中します。1Q進捗率が30〜35%になるのが普通です。

百貨店・EC・小売

年末年始・クリスマス商戦がある4Q(10〜12月)に売上が集中します。3Q時点で70%未満でも問題ないことが多いです。

💡 一番確実な判断方法
迷ったら「昨年の同じ時期の進捗率と比べる」のが最も信頼できます。前年比で改善しているかどうかが、本当の実力を示します。

📌 まとめ

  • 四半期決算では「進捗率 = 累計実績 ÷ 通期予想」が読むときの基本ツール。
  • 目安は1Q:25%、2Q:50%、3Q:75%。これを上回ると好調のサイン。
  • 業種の季節性があるため、「前年同期比」と比べるのが最も正確。
  • 2Q時点で進捗50%超なら上方修正の可能性に注目しよう。
← 前の記事
次の記事 →

LATEST ARTICLES

IR読み込み時間を3分の1に減らすAIツール活用術 2026年版
2026.05.15
「推せる企業」を見つける5ステップ——初心者向けスクリーニング入門
2026.05.14
IT経営者が陥りやすい「自分の業界バイアス」を避ける投資ルール
2026.05.13
← トップページへ戻る