BASIC KNOWLEDGE
四半期決算の読み方「進捗率○%」は良いの?悪いの?
「1Q進捗率28%」というニュースを見て、「それって良いの?」と思ったことはありませんか?進捗率の意味と正しい判断方法を解説します。
上場企業は3カ月に一度(四半期ごと)、業績を公開する義務があります。
この数字をただ眺めるだけでは「良いのか悪いのか」がわかりません。「進捗率」という考え方を使うと、一気に読みやすくなります。
01
四半期ってどんな区切り?
日本の上場企業の多くは3月が決算期です(3月決算)。この場合、1年を4つに分けて報告します。
第1四半期(1Q)
4〜6月
5月頃に発表
目安:通期の25%
目安:通期の25%
第2四半期(2Q)
〜9月
8月頃に発表
目安:通期の50%
目安:通期の50%
第3四半期(3Q)
〜12月
11月頃に発表
目安:通期の75%
目安:通期の75%
02
「進捗率」の計算と読み方
📐 計算式
進捗率(%)= 累計実績 ÷ 通期予想 × 100
進捗率(%)= 累計実績 ÷ 通期予想 × 100
例)1Q営業利益300億円 ÷ 通期予想1,000億円 × 100 = 進捗率 30%
「30%」は良い?悪い?
1Qは全体の1/4なので、理想は25%のペース。30%はペースを上回っているので「順調〜好調」と判断できます。
逆に20%未満なら「遅れているかも」と判断します。
| 時点 | 目安の進捗率 | 判断のポイント |
|---|---|---|
| 1Q終了時 | 25% | 30%以上 → 好調、20%未満 → 要確認 |
| 2Q終了時 | 50% | 55%以上 → 上方修正の可能性、40%未満 → 下方修正リスク |
| 3Q終了時 | 75% | 80%以上 → 通期上振れ期待大 |
03
「季節性」に注意!業種で全然違う
「25%のペースが普通」は目安にすぎません。業種によって売上が特定の時期に偏る「季節性」があるので、単純比較すると判断を間違えます。
例
テーマパーク・観光業(例:オリエンタルランド)
夏休み・GWのある1Q〜2Q(4〜9月)に売上が集中します。1Q進捗率が30〜35%になるのが普通です。
例
百貨店・EC・小売
年末年始・クリスマス商戦がある4Q(10〜12月)に売上が集中します。3Q時点で70%未満でも問題ないことが多いです。
💡 一番確実な判断方法
迷ったら「昨年の同じ時期の進捗率と比べる」のが最も信頼できます。前年比で改善しているかどうかが、本当の実力を示します。
迷ったら「昨年の同じ時期の進捗率と比べる」のが最も信頼できます。前年比で改善しているかどうかが、本当の実力を示します。
📌 まとめ
- 四半期決算では「進捗率 = 累計実績 ÷ 通期予想」が読むときの基本ツール。
- 目安は1Q:25%、2Q:50%、3Q:75%。これを上回ると好調のサイン。
- 業種の季節性があるため、「前年同期比」と比べるのが最も正確。
- 2Q時点で進捗50%超なら上方修正の可能性に注目しよう。