トマトで120年、
次の100年は「農業DX×健康」
カゴメの成長戦略
「野菜をもっと食べてほしい」という使命で120年以上続くカゴメ。原料野菜の自社農場化と健康需要の取り込みで、食品メーカーの枠を超えた成長を目指します。
健康食品ブランドとして安定。農業DX・健康需要取込が次の株価上昇の触媒。
カゴメ株式会社(証券コード:2811)は、1899年創業のトマト加工・野菜飲料メーカーです。「野菜をもっと食べてほしい」という企業理念のもと、野菜ジュース・トマトケチャップ・トマトソースなど幅広い製品を展開。国内の野菜飲料市場では圧倒的なシェアNo.1を誇ります。
カゴメの最大の特徴は「農業×食品×健康」の垂直統合モデルです。自社農場でトマトを栽培し(農業)、加工して製品にし(食品)、健康価値として消費者に届ける(健康)という一気通貫の仕組みが競争優位を生んでいます。
近年は農業DXとして、AIとデータを活用したスマート農業を推進。トマトの収穫予測や品質管理を自動化し、生産効率と安定供給を同時に実現しています。この農業テック企業としての側面が、カゴメの新しい成長ストーリーになっています。
カゴメが強いのは、「野菜ジュース=カゴメ」というブランド認知と、健康意識の高まりという社会トレンドが追い風になっているからです。少子高齢化が進む日本では、健康食品・機能性食品の需要は長期的に拡大が続いています。
結論 カゴメブランドの強さと健康ニーズの拡大が、国内市場での安定した収益基盤を作っています。
理由 「1日分の野菜」「リコピン豊富」といった健康訴求が消費者に定着。スーパーや自動販売機での認知率は業界最高水準で、価格競争よりもブランド価値で戦える体質を持っています。
FY2025の売上高は2,943億円(前期比▲4.1%)、営業利益は226億円(前期比▲37.5%)。国際事業における原材料市況の下落と製造工程の一時的損失が影響しました。
カゴメは国内市場の成熟を見越して、米国・欧州での加工用トマト事業と、農業DXによる生産効率化を次の成長軸に据えています。
原料価格の変動:トマト・野菜の不作が仕入れコスト増に直結
競合の強化:伊藤園・大塚食品等との競争激化
国内市場の縮小:人口減少による消費市場の長期的縮小
健康需要の拡大:高齢化社会で機能性食品の需要増
農業DX:スマート農業で生産コスト削減
海外展開:米国・欧州でのトマト加工事業拡大